パソコンメンテナンス
パソコン用語集
P検(パソコン検定)とは、1996年12月にスタートしたパソコン利用能力を測る検定試験です。 特定のメーカーの特定アプリケーションの利用能力を測るのではなく、標準的に使用されているソフト&OSなどから出題されるため、パソコンユーザーとして偏りのない中立的なスキルレベルを証明することができます。
パソコン検定(P検)は、特定の試験日や受験資格に制限がなく、全国にあるPASS認定校で、誰でも、何度でも受験することができます。PASS認定校とは、パソコン検定協会から認定を受けた学校のことで、全国に約2200校あります。受験者の都合にあわせ、随時試験を実施してくれるので、大変受験しやすくなっています。
出題内容としては、パソコンの一般知識から始まり、ネットワーク、インターネット、情報モラルや情報セキュリティなどの、ITを活用するために必要な知識を全般的に網羅した問題が出題され、より実践的な試験となっています。P検4級の合格者は企業入社時の基礎的なパソコン研修を必要としないスキルレベルとされ、P検3級の合格者においては、社会人2〜4年目相当で、一般的な企業で効率的に職務を遂行する上で必要とされる、総合的なIT利活用スキルレベルとして証明できるのです。
P検が掲げる理念に公平・公正・中立があります。
公平とは、特定分野のソフトウェアや業種、業務を対象にしたものではなく、一般的にビジネスなどでパソコンを利用するユーザー達と、情報教育を学ぶ全ての学生を対象として、総合的なIT活用スキルを評価して資格を認定することです。
公正とは、企業活用現場や学校教育現場の動向をふまえた環境分析を行って、公的機関からの公正で客観的な視点を結集することにより、公正性を保った資格試験の運営を図っています。
中立とは、特定メーカーの特定アプリケーションについての資格試験ではなく、企業や学校などで標準的に使用されているソフトウェアやOS、環境などから出題されることをいいます。
パソコン検定P検に合格すると、自分の知識やパソコンスキルのレベルを、客観的に周囲の人が評価してくれるようになります。そのことで、仕事の成果が上がり、今まで以上に高い評価を得ることができるでしょう。 また、社内の情報推進化のリーダーに抜擢されるようなことがあれば、収入の増加にもつながるかもしれません。P検だけでなく、あらゆる資格や検定試験に共通して、資格が客観的な評価となり、自分への自信にもつながるのではないでしょうか。
そしてその自信が、次のステップへと進むモチベーションを上げることにもなるでしょう。また、企業によっては資格を取得したことで、給与に上乗せや一時金の支払いなどの手当てをつけるところもあり、所得アップにもつながるでしょう。
パソコン検定P検の資格を持っていると、就職や再就職の際に有利になることもあります。 一般的には職歴や学歴、適性検査の結果や学科試験の結果、また、面接などで採用が決まりますが、同じような成績、適性の人がいた場合、資格を持っている人を採用するというケースがあるからです。
短い面接時間の中では会社側も、その人の能力をしっかり把握するのはなかなか難しいです。そんな時、資格を持っていることで、情報技術に関する技能が優れていると証明されるので、少なくともある程度の影響はあると証明されています。
パソコン検定1級や準1級などの上位級に合格していると、パソコン検定試験直前対策のようなスクールの講座などで、講師として採用されることがあったり、企業などではP検を利用した研修の教育担当に抜擢されることもあるでしょう。
つまり、インストラクターとして収入を得ることもできるようになるのです。P検の上位資格でP検インストラクター試験というのもあるので、インストラクターの職業を目指す人は是非チャレンジしてみましょう。
パソコン検定P検では、パソコンの知識や技能だけでなく、インターネットなどのネットワークや情報セキュリティ、情報モラルなど、情報技術全般にわたる問題が出されます。特に近年では、情報モラルやセキュリティなどの問題が大きく取り上げられていますので、この分野からの出題も多くなっています。
違法コピーに関する問題やWebページでの著作権の問題など、日ごろから意識するべき基本的なモラルに関しての出題があります。P検ではあくまでも実践的で具体的な問題が出題されるので、出題範囲は広いですが基本的なところを押さえ、学習するようにしましょう。
パソコン検定P検を受験するための学習方法としては、参考書や問題集を購入して独学で勉強する方法、民間のパソコンスクールに通って勉強する方法などがあります。実践的で具体的な資格試験のP検は、日頃からパソコンを利用し、操作に慣れておくことが大切なのと同時に、それぞれの等級に合わせた幅広い知識のための試験勉強も必要となります。
独学で学ぶ場合、自分に足りない知識等を補うために、学習書、解説書などを購入して積極的に技能を習得する姿勢が大切となるでしょう。
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Last update:2024/1/15